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三条と白根の凧合戦の比較

白根といえばなんといっても白根大凧合戦。白根の人はこの大凧合戦を地域の誇りに思っています。しかし、実は県内にも凧に力を入れている地域があります。その中でも私たちは三条の凧合戦に注目し、違いを調べるために、三条凧協会の副会長である結城靖博さんにお話を伺いました。

その1 凧の種類が違う!

三条の凧の形は六角形で、名前を六角巻凧と言います。大きさが4種類ほどあり、小さなもので高さ約2m、大きなものでは高さ約4.5mあります。真ん中の心棒を抜くとくるくるとコンパクトに巻くことができるため、巻凧と呼ばれています。六角巻凧は三条市が発祥です。
白根の凧は縦7m横5mの巨大なものが主役で、これを大凧と言います。畳で言うと24畳にもなり大空に舞ったときの迫力は圧巻です。

 

その2 凧の呼び名が違う!

実は、三条では凧合戦ではなく、『イカ合戦』といいます。昔、凧合戦が禁止された時に、どうしても凧合戦をやりたかった人が「これは凧じゃなくてイカだ」と言って凧揚げをしたことが由来と言われています。

その3 凧を作る人が違う!

白根では13組あるそれぞれの組が手作りで凧を作っているのに対し、三条では『いかやさん』と言うイカ(凧)を作っているお店でイカを作っています。それぞれの組は、いかやさんからイカを買うので、20ある三条の組は自分達で凧を作りません。

その4 凧の揚げ方が違う!

白根は巨大な大凧を中ノ口川上空で絡めたあと、それぞれの組が100mある綱を約60人が力を合わせて引っ張り合うので、綱引きのように戦います。三条の場合は揚げ師が凧をコントロールし、凧の紐を空中で絡めて落とし合う競技で、力よりも技を競い合う戦いと言えます。空中で六角巻凧を自分の思い通りに上下左右に動かして相手の凧の紐に絡める様は、まさに職人技です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?違いを知ることでそれぞれの凧合戦の魅力が一層高まりませんでしたか?昨年はコロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、今年こそはまた熱い戦いが見られるといいですね。ぜひ生で見てみてください!